高知県高知市塚ノ原433番地2
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地拵とは、伐採・搬出後に林地に残された幹の先端部や枝などを植栽しやすいように整理、配列することです。
幹の先端部や枝などの有機物は、養分の供給源として、また表層土の流出防止、土壌の乾燥防止などに重要な役割を果たします。
植栽する樹種や目標とする森林により様々ですが、一般的にha当たり3000本程度の密度で植栽を行います。
植栽する苗木には裸苗やポット苗、近年ではコンテナ苗といった種類があり、植栽方法もそれぞれ異なります。
植栽後は苗木がウサギやシカなどによる食害に合わないように防護ネットを設置し対策を図ります。
防護ネットは設置して終わりではなく、その後の見回りによる獣の侵入状況の確認や必要に応じてメンテナンスも行います。
植栽後の土壌には太陽の光が多く入るため植栽木だけでなく、他の草木にとっても生育環境が良くなります。この状態を放置していると植栽木の生育が他の草木に妨げられるため、下刈りと呼ばれる草木の刈り払い作業やつる切り作業が行われます。
スギやヒノキなどを植栽した場合は、植栽後2、3年目または2~4年目に年2回の下刈りを行います。
除伐は、生育させることを目的とした樹種以外の樹種を中心に除去する作業です。一方間伐とは、生育させることを目的とした樹種を中心に伐採を行う作業です。
環境にもよりますが、下刈り作業をしっかり行っていれば除伐は必要ありません。